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【レスレリ】アイテム大戦 第2弾 EX4 チャート構築解説

記事の概要

アイテム大戦においてチャート(=スコアを出すための行動手順)の組み方がわからず苦労していた人が多いようなので、今回他の人よりも高いスコアを出すことができたと思われるアイテム大戦第2弾のEX4を例に取ってどんなことを考えてチャートを組んだのかを解説してみたいと思う。

簡単ではない部分も多いと思うが、ある程度上級者向けの話なのでその辺はあしからず。レスレリの知識で分からないことがある場合は公式discordの調合雑談部屋の人に聞くなりしよう。

EX4のデータ

敵データをまとめたものです。公式discordにてmilkyさんから提供いただきました。ありがとうございます。

編成と戦略の大枠を考える

編成でほぼほぼ固定となる、斬ロジー、斬ライザ、アンペルの3人は確定と考える。

敵の数の多い、wave2またはwave3が最大ダメージを出す場所の候補だが、wave3は敵キャラのブレイクゲージが長く、斬ライザのS2を2回使っても割ることが困難なのでwave2でダメージを出す方針の方が筋が良いと考えた。

wave2でダメージを出すに当たって、wave2のカメの全体とwave1でコウモリ、カメの全体攻撃があり、どう頑張ってもこれらのうち2つ以上は被弾することになるのでヒーラーの投入が必要と考えた。加えて敵の単体攻撃も強めなのでタンクも必要。ここでヒーラーとタンクの両方を兼ねることができる可能性のあるトトリの運用を思いついたが、実際にためしに使ってみると敵の単体攻撃をトトリ単体で耐えきるのは難しそうだったので運用を断念。以上のことから編成は固定3枠+ヒーラー+タンクという構成を考えた。

wave2でダメージを出そうとする場合、wave1,wave3の最短のバーストマスが12,12なので残りは21ターンであり、斬ライザのみではwave2の敵を1巡目にブレイクすることが不可能なので敵に4ターン動かれる。したがってロジーにバフを盛って殴る区間の味方のターン数は17ターンである。

アイテム大戦においては、アイテム使用回数nとしたとき、アイテムゲージ操作をキャラ効果で行わない場合、バフを盛って殴る区間のターン数は最低でも4n-2ターン必要となる。
これは晴れメモリアを利用してもアイテム使用ターン間のキャラの行動回数は最低3回必要なので例えばアイテムを3回使用するのであれば

アイテム①
味方3ターン
アイテム②
味方3ターン
アイテム③
ジーバースト

のような形が最高効率になることからわかる。(実際上の例では3回アイテムを使いロジーバーストを打つのに10ターン要している)
このことから17ターンというターン数から逆算すると5回アイテムを使用するのに1ターン足りないことが分かる。この1ターンを補助できるタンクとしてパティが優秀と考えた。ここにヒーラー枠で最もダメージ貢献度が高い斬ロロナを加え、編成が完成した。

編成: パティ 斬ロロナ 斬ライザ アンペル 斬ロジー

先に謝っておくとなぜか天使の杖を持っていないので以下の解説では斬ロロナの武器はラギーソードとします。

チャートを詰める

便宜上、S1,S2,バーストのいずれかの該当するものを行動と呼ぶことにする。前項の17ターンの内訳は 12行動5アイテム である。

wave2では、斬ライザ、アンペルはロジーより早い前提で
斬ライザ: S2→S2
アンペル: S2→S2
ジー:    S2→バースト
ロロナ: 最低限バーストを踏む
パティ: ??

という動きになる。ロロナがバーストを踏むためにはバーストマスの位置の制約からロロナが2回以上行動する必要があり、wave2では味方が合計9回以上の行動を行う必要があることが分かる。このことから、wave1とwave2のターンの内訳は以下の4パターン以外ありえない

パターン①
wave1: 3行動1アイテム
wave2: 9行動4アイテム

パターン②
wave1: 2行動1アイテム
wave2: 10行動4アイテム

パターン③
wave1: 1行動1アイテム
wave2: 11行動4アイテム

パターン④
wave1: ロジーバースト〆
wave2: 12行動5アイテム

このうち、③、④についてはアンペルS2バフをwave1から持ち越すことができていないので、①または②が望ましい。

①について考えるとwave2では敵が4回行動するので 9+4+4 = 17 よりwave2が17ターン締めになることになる。ロジーは16マス目と17マス目を踏むがいずれもバーストマスではないのでこの方法は却下される。

次に②について考える。この場合wave2は18ターン締めなのでロジーバーストの制約にはひっかからない。ここでその場合の味方のwave2の後半の動きを逆算していくと

 

(味方5人+敵4体+アイテム2回で11ターン)
12
13アイテム
14
15
16
17ロジーアイテム
18ロジーバースト

 

となるはずであり、空白部分の行動の内訳としては

(A)
ライザ: S2×1
アンペル: S2×1
ロロナ: S1×1+バースト×1

(B)
ライザ: S2×1
アンペル: S2×1
ロロナ: バースト
パティ: 不問

の2パターンが考えられる。いずれの場合も手順的な矛盾はおきないが、(A)の方がダメージ的に大幅に有利であることには注意する必要がある。パターン(A)では

ジーS2
パティアイテム
パティS2
敵行動(パティカウンター起動)
12ロロナS1
13アイテム
14
15ロロナバースト
16
17ロジーアイテム
18ロジーバースト

のような流れになるはずであり、ロジーとロジーの間に3回アイテムバフを挟むことができる。EX4のフィールド効果で1回行動するまでスキルダメージバフが入るので、最後のロジーとその一つ前のロジーの行動の間のアイテム回数は多い方が望ましい。加えて、ロロナの装備(シルバージャケット・ラギーソード)効果も2回乗ることがわかる。このことからパターン(A)を軸に考えるのがよさそうに思える。

パターンAでロロナがバーストマスを踏むために満たすような素早さ関係は
アンペルS2+S2>ロロナS1+S1+S2>ライザS2+S2>ロジーS2+S2>パティS2+S2
or
ライザS2+S2>ロロナS1+S1+S2>アンペルS2+S2>ロジーS2+S2>パティS2+S2
のいずれかになる。

この条件でwave1の動きを考えることにする。理想的には

12 ロジーバースト
13 アンペルアイテム
14 アンペルS2
15 誰かがとどめ

という流れを取ることが望ましい。しかしここで問題が出てくる。wave1では、コウモリとカメが全体攻撃をしてくる。wave2でも、カメが1回全体攻撃をしてくる。敵火力を鑑みると、この全ての攻撃を受けるとロロナバースト1回では回復量が足りなくなり、被ダメ減点を食らうことになる。そのためこれに対して解決策を講じる必要がある。

最も安直な方策としては開幕でコウモリかカメを落とすことが考えられるが、コウモリもカメも耐久が高く、私の手持ちメモリア状況だと

アンペルS2→ロロナS2→ライザアイテム→ライザS2→ロジーS2
でも落とすのは相当ギリギリな火力感覚となる。そしてこの動きをした場合パティはS2を打たないとロジーがバーストを踏むことができず、その場合ロジーのバースト直後の行動はアンペルではなくパティとなるので理想としていた動きは実現できないことが分かる。

他の解決策としてはロロナバーストを2回踏むことも考えられるが、これも無理。
wave2でロロナが1回しかバーストを踏めないのはいわずもがな。
wave1で15バーストをロロナが打つ場合はwaveをまたぐことができない。
wave3は最速バーストをロジーが踏むのでこれも不可。

以上の検討からこの編成でアンペルを3回うつことは不可能と考えた。
ここで斬ロロナの起用を諦めてS2でヒールすることができる雷リディーの起用をすることも考えられる。実際リディーでチャートを組むことも少し考えたが、その場合wave1のコウモリの素早さデバフを確実に受けることになり、、wave2でS1→S1→S2でロジーの前に割り込むためのリディーの素早さ調整がシビアとなるのだが、その問題を解決するのは手間がかかりそうに思われた。

ここでそのチャートを掘り下げる価値があるのか、というメタ的な考察を行った。斬ロロナ→雷リディーとして、アンペルのS2バフを盛るチャートを組むことに成功した場合の最終火力の差分は

スキダメ枠 ロロナ:ラギーソード×2 30% リディー:黄ばみ皮鎧×2+S1 28% で大差なし
クリダメ枠 ロロナ: シルバージャケット2回分 35%
物攻枠        ロロナ: バースト1回分 15% アンペル1回分 47%

2アンペル時の物攻枠は         217
5アイテム時のクリダメ枠は    150 + 42×5 = 360
前後であり、

物攻枠による火力差     264/232
クリダメ枠による火力差    360/395

なので仮にチャートをうまく組めた場合の最終火力得は
264/232 × 360 / 395 = 1.037....

より3.7%程度であり、この程度の差分であればそのルートのチャートを掘り下げるのに時間を割くのは非効率と判断した。有限の時間でチャートを検討する必要があるので、時にはこういう判断も発生してくる。

以上の検討から以下のようなチャートの概形が完成した
①wave1 開幕ロジー以外4人S2+アイテム使用をして素早さデバフを撒くコウモリを倒す。
②wave1 12tロジーバーストでミリ残りし、バフ盛りを開始誰かでとどめを指す。
③wave2ではアンペルS2→S2、ライザS2→S2、ロロナS1→S1→バースト、ロジーS2→バースト、パティS2と動きここで最大ダメージを出す
④wave3はロジーで最速バーストパネルを踏んで敵を倒して終了

あとは細かい微調整レベルなので割愛する。

最終的にできたのが以下になります。

youtu.be


まとめ

どんな感じでチャートを組んでいるのか、という実例を挙げて紹介してみた。
参考になれば幸いです。